ROYAL ATAカードデータ編集ソフトの使用方法 [Royal data EDitor = RED.exe] 不二ロイヤル 第一開発部 【プログラム名】 RED 【動作機種】 IBM PC/AT互換機 【動作環境】 Microsoft 日本語 Windows 95/98/Me/2000/XP ・はじめに、  REDとは、ROYAL 3000/6000/7000/8000/100/200/300シリーズのATA(またはCF)データ  カードに記録されるユーザのデータ(航跡、イベントマーク、目的地など)の編集および  プリントアウトを、Windowsパソコン上で行うためのプログラムです。 ・インストール RED100.exe は圧縮された自己解凍ファイルですので、任意のディレクトリ(例えば、 C:\ROYAL)に RED100.exeをコピーし、Windows より実行してください。  展開先は、そのままOKして下さい。自動的に、REDの実行ファイルである、Red.exe と   Red.txt その他が展開されます。 ・使い方 [準備] 1.あらかじめ、ROYAL 3000/6000/7000/8000/100/200/300シリーズの本体から、ATA(または CF)データカードに「全種保存」 などでデータを保存しておきます。  以降、「ATA(またはCF)データカード」を単にATAカードと表記します。   2.ATAカードが読み書きできるカードスロットのついたWindowsパソコン(ノートパソコン)  のWindowsが起動した状態でATAカードをカードスロットにきちんと装着します。(はじめ  てATAカードを入れた場合、新しいハードウェアの検出の処理が始まるかもしれません。  特別なドライバソフトは必要なく、Windows標準のドライバでOKです。) 3.ATAカードがドライブ(たとえば E: ドライブ)として認識され、ドライブの中に、  RY100000.EVT などのファイルがあることが確認できます。 4.ATAカードドライブのファイルを直接編集することもできますが、大切なデータは必ず  バックアップをとり、編集上の手違いがおきても、元に戻せるようにしておくことが大切  です。例えば、ATAカードのE:ドライブのデータを、D:\ROYALDATA\20060509\ というよう  な名前から日付のわかるフォルダにまずコピーをとり、次に、C:\ROYAL\ にもコピーしま  す。実際に編集するデータは、C:\ROYAL\ にある方を使用します。 [Redの起動] 5.Red.exeを起動します。  起動時は、情報一覧のタブの付いたページが表示されています。ここで全体のデータの  有り無し、ファイル単位のコピーや削除の操作ができます。まず、画面、中ほどの  「情報更新」という大きなボタンをマウスでクリックします。C:\ROYAL\にRed.exeと編  集するデータがあれば、これで画面下半分の表(セル)にデータのページごとの有り無し  が一覧表示されます。ここでは、まだ編集用のページには何も読み込まれていません。  (データがRed.exeとは別の場所にあるときは、「データドライブ・ディレクトリの指定」  の枠にある、ドライブ指定およびディレクトリの選択をした後、「情報更新」ボタンをク  リックしてください。) 6.編集は、各ページのデータを、編集ページに読み込ませることから始まります。  ここでは、ページ番号0の全データを編集ページにコピーしてみます。  「ページ番号」の下の黄色の欄の「0」をマウスでクリックします。0ページの全種の  データが水色になり、選択されます。ここで、マウスの右ボタンを押します。  ポップアップメニューが出ます。  「→編集ページへコピー」にマウスを移動させ、「選択データを完全上書きでコピー」を  クリックします。コピーの確認メッセージが出ますので「はい」をクリックしてください。  しばらくすると、編集ページの右の各データ欄に、データ有りの○マークが出ます。 7.読み込まれた各データの中身は、画面の上の方に横に並んでいる、「航跡」「イベントマーク」  ...「作図」のタブをマウスでクリックして各データを切り替えて見ることができます。  各データは、表形式になっており、データは行単位になっています。データ点数が多い場合  は、スクロールバーでスクロールできます。一番最後の行に早くたどり着きたい場合は、画  面右側の下に[▼最後]のボタンをクリックしてください。一番最初の行に戻る時は、画面右  側の上の[▲最初]のボタンです。  表の文字のサイズは見易いサイズに変更できます。画面右上の「字高」の右の数字は標準で  は「16」になっていますが、右側にある小さな▲▼をクリックして数字を変えると、表の文  字サイズが変わります。  プリンタが接続されていれば、データの表をプリントアウト可能です。[印刷]ボタンを押す  と、印刷プレビュー画面(概略のレイアウト)が表示されます。(罫線は消えていることが  ありますが、実際には印刷されます。)印刷用紙や紙の方向を変えたい場合は、画面左上の  メニューのファイル-ページ設定から変更できます。航跡、イベントマークなどデータが多い  場合、印刷ページ数も多くなり、処理時間も長くなりますので、気をつけてください。  「字高」を変えると、印刷される文字にも反映されます。[印刷実行]ボタンをクリックする  と印刷が開始されます。大切なデータを印刷して保存するのは良い習慣です。パソコンがな  くても見れますし、データが多いと手でメモして保存するのは大変です。 8.ここで、例としてイベントマークを編集してみましょう。カードデータには、ページ0と ページ1にイベントマークがあって、ページ0、1の必要なイベントマークを整理してまとめ、 ページ9のデータを作成したいとします。イベントマークには番号がついています。2つのデ ータには同じ番号が付いているものがあると、足し合わせた時に問題がおきます。問題がおき ないように、番号の付け替えなどの編集作業が必要になります。 9.まず、情報一覧画面の下表の、ページ0のイベントマークの欄をクリックすると欄が水色  になり選択されます。そこで右クリックし、「→編集ページへコピー」→「選択データを完  全上書きでコピー」をクリックします。確認画面をOKします。「イベントマーク」タブを  クリックしてイベントマークの表を開きます。番号、緯度経度、形、色、(世界標準時での  登録年月日・時刻)、DGPS使用時、などの情報を見ることができます。RF100/200/300本体  では、地図と共に表示できますので、不要なデータは、本体側で確認して削除したほうが間  違いないと思います。この表形式の画面でも、不要データは削除できます。不要なデータが  複数ある場合は、最初の行の一番左の番号の欄で、マウス左ボタンを押し、離さずに最後の  行まで移動し、左ボタンを離します。行の色が反転し選択されます。削除の囲みの中にある  [範囲]をクリックします。確認をOKします。ROYALプロッタ本体でも形・色の組み合わせで  消去できますが、このソフトでは、先ほどのように、ある「範囲」の複数行を対象に形・色  の組み合わせで消去できます。削除の囲みの[形・色]を使用します。また、形・色の変更も  できます。変更の囲みの中の[形・色]を使用します。さて、編集が進んだら、こまめにデー  タを保存しましょう。編集を失敗した時にやり直す時間が節約できます。情報一覧画面で編  集ページのイベントマーク欄をクリックし、右クリックして「選択データを保存」を選びま  す。保存するページ番号は、すでにあるページと重ならない番号を選びます。編集中のデー  タは100番台というふうに決めておくと間違いにくいです。ページ0のイベントマークか  ら不要なデータを削除し終わったとします。 10.イベントマークの番号の重なりの問題がおきないように、今編集中のイベントマークは  200番台から番号をつけ直しておくことにします。イベントマークの表を開き、[すべて  選択]のボタンをクリックします。すべての行が選択されました。次に、変更の囲みの中の  [番号]をクリックします。先頭番号は半角で 200 と入力し[決定]をクリックします。確認  OKして、すべての番号が200番を先頭に付け直されました。ここで、情報一覧画面で  ページ10に保存します。情報一覧画面の下の表にページ10が追加されたのが確認できま  す。 11.今度はページ1のイベントマークから不要なデータを消す作業に入ります。先ほどと同  じように、情報一覧画面の下表の、ページ1のイベントマークの欄を選択し、右クリックし、  「→編集ページへコピー」→「選択データを完全上書きでコピー」をクリックします。確認  画面をOKします。完全上書きなので、前のデータは完全に消されて新しくページ1のイベ  ントマークデータが読み込まれています。削除など終了し、番号をここでは400番台に付  け直し、整理の編集作業が終わったとします。念のため、情報一覧画面で編集ページのイベ  ントマーク欄をクリックし、右クリックして「選択データを保存」を選び、ページ11に保  存しておきます。このあとの作業で失敗しても、すぐやりなおせます。 12.不要なものを整理したデータが2つできましたので、次はこの2つを結合して1つのデ  ータにします。今、編集ページに入っている、400番台からのイベントマークに、さきほ  どページ10に保存した200番台のデータを結合します。情報一覧画面の下表の、ページ  10のイベントマークの欄をクリックして選択し、右クリックして、「→編集ページへコピ  ー」→「選択データを結合コピー」をクリックします。確認画面をOKします。 13.イベントマークの表を開くと、先頭が400番から始まり、[最後]のボタンクリックで  最後を見ると、200番台からのデータが結合されています。見易いように番号の順番がそ  ろえましょう。変更の囲みの中の[並替]をクリックします。確認OKすると、先頭が200  番から順に並びました。ここで、200番から210番だけはよく使うので、1番からの番  号にしたいとします。マウスで200番の行を左クリック、そのまま210番の行まで移動  して左ボタンを離します。200番から210番までが選択されました。ここで変更の囲み  の中の[番号]をクリックします。先頭番号は半角で 1 と入力し[決定]をクリックします。  確認OKして、選択された行だけ番号が1番を先頭に付け直されました。整理されたデータ  を[印刷]で印刷しておくと良いでしょう。 14.結合されたデータを保存します。情報一覧画面の編集ページのイベントマークの欄を選  択し、右クリックし、「選択データを保存」をクリックします。ページを予定通り 9 とし、  保存します。  ここで、編集作業を終了するとします。[終了]を押して終了してください。 15.編集したデータをRF3000/6000/7000/8000/100/200/300の本体で使用するため、ATAカー  ドにコピーしなければいけません。ATAデータカードをパソコンのカードスロットに入れま  す。次に編集ソフト Red を起動し、編集したデータのあるドライブ・ディレクトリを指定  し、[情報更新]をクリックします。編集した、ページ番号9のイベントマークの欄をクリッ  クし、右クリックで「選択データを完全上書きでコピー」します。編集ページのイベントマ  ーク欄に○が表示されます。ここで、ATAデータカードのあるドライブ・ディレクトリを指  定し、[情報更新]をクリックします。ATAカードの情報が表示されます。編集ページのイベ  ントマーク欄をクリックし、右クリックで「選択データを保存」します。ページ番号は、  ATAカードで使用していない番号にします。 16.ATAカードをパソコンからはずす場合、念のため、次の安全な手順を踏むことをお勧め  します。カードが入っている場合、Windowsの通常画面下にあるシステムトレイに茶色のカ  ードのアイコンがあるはずです。このアイコンを左クリックすると、「・・・の中止」とい  う選択肢がありますので、これを選びます。「このデバイスは安全にとりはずせます」とい  うメッセージがでてから、取り外してください。 17.ATAカードを、起動しているRF3000/6000/7000/8000/100/200/300の本体の下側のカード  スロットに入れ、メニューでデータカードのデータを読み込みます。 以上、イベントマークを例にとって一連の作業を説明しました。 他の編集作業について簡単に説明します。 <緯度経度、メモ文字などの編集>  変更したいデータの欄をマウスでクリックすると、その欄だけが選択されます。ここで、  [Enter]キーを押すと、編集可能になります。矢印キー(← →)なども使用できます。メモ  の文字はかな漢字変換が使用できるので漢字交じり文が簡単に入力できます。書き替えたら  [Enter]キーを押すと、確定します。 <新規データを手で入力したい場合>  追加したい行の場所を、マウスで選択します。右クリックで「空行を挿入」を選びます。  空行ができますので、上記の<緯度経度、メモ文字などの編集>の要領で、入力します。  注意事項としては、メモを除いて必ず半角の数字(N,Eはアルファベット)で入力すること。  緯度経度データは、度が2または3桁、分の整数部が2桁、分の小数点以下は3桁という規  則で入力して下さい。度分秒の単位と間違えないようにして下さい。 また、イベントマークと、他のデータでは、少し作業が異なる点があります。 「イベントマーク」「目的地」「ルート」「メモ」  各データには必ず、番号が必要です。また、同じ番号があってはいけません。  番号を編集したい時、番号をクリックしても、行が選択されてしまい、番号が編集できません。  この場合、まず番号の右側の欄をクリックして、その欄を選択させ、左矢印キー[←]で番号の  欄に移動し、[Enter]キーを押すと、番号が編集できます。 「航跡」「メモマーク」「作図」  削除や色変更ができますが、番号は使用点数を見る便宜的なものなので、番号の変更や並び替  えはできません。また、データを追加した時、番号は入れなくても問題有りません。 「航跡」  航跡データの空行は、その前後の地点間の線を引かないことを意味します。連続した行の間に  空行を挿入すると、そこで航跡は分断されます。逆に空行を削除して前後の行を連続させると、  航跡がつながります。 「目的地」「メモマーク」「メモ」 メモの文字数の制限以上に入力しないで下さい。 「目的地」「メモマーク」は半角16文字、は「メモ」は半角32文字までです。 「目的地」「ルート」  目的地の番号を付け直すと、ルートデータの目的地番号と一致しなくなります。この場合、  ルートデータの修正が必要になります。ご注意ください。 「メモマーク」  表示開始する縮尺値を編集できます。数値は、RF100/200/300本体でプロッタを拡大・縮小す  る時に表示される番号と同じです。 「作図」  作図は、2行で1本の線(最初の行が始点、2行目が終点の位置)を表しますので、追加の場  合、必ず2行単位で追加して下さい。2行1セットですが、次の2行までの間は空行を1行入  れて下さい。 データの扱いは、何ページのイベントマークというように説明してきましたが、パソコンに慣れ た方には、ATAデータのファイル名が、RY100000.EVT のような名前のデータであることはお気づ きになられていると思います。RY100000.EVT とはページ0のイベントマークのことであり、 RY100099.WPT はページ99の目的地データです。拡張子の意味は以下の通りです。  .TRK (TRack) 航跡  .EVT (EVenT mark) イベントマーク  .WPT (Way PoinT ) 目的地  .RTE (RouTE) ルート  .MMK (Memo MarK) メモマーク  .MEM (MEMo) メモ  .DRW (DRaWing) 作図 編集ページの各表ページには、[読込][結合][保存]のボタンがあります。このボタンで、上記の ファイル名での取り扱いが自由にできます。 ・その他注意事項  イベントマーク、航跡など点数が多い場合、処理や印刷に時間がかかり、動作が止まったよう  に見える場合がありますが、しばらくお待ちください。  データは目的地メモ、メモ、メモマークなどの文字には漢字など全角文字も使用できます。緯  度の南北はNS、経度の東西はEWの半角英数字です。その他のデータは、すべて半角数字のみ有  効です。全角数字や全角空白などを入力しないようにしてください。  現在はイベントマーク8000点、航跡約10000点、作図80本などの容量制限をチェックしていませ  んので、容量 オーバーしないよう注意してください。オーバーした分は使用できないだけで  なく、他の不具合がでる可能性があります。  目的地データの、日時、時刻は世界標準時(GMT)で保存されていますので、日本標準時(JST)と  は99時間の時差があります。(日本時間より9時間前の表示になっています。) ・履歴 2002. 4.25 Ver 1.00 最初の出荷バージョン 2002. 5.16 Ver 1.01 メモ、メモマークの文字列が保存されていなかったのを修正。 2002. 6.27 Ver 1.02 1.マーク種類No.6が抜けていたのを修正。             2.マークの形・色別消去と変更を修正。             3.ルートディレクトリのファイルの情報が見えなかったのを修正。             4.Read Only ファイルの読み取りがエラーになっていたのを修正。 2006. 5.11 Ver 1.10 1.目的地のメモを入力しても、""で囲われておらず、プロッタ本体に              読み込まれなかったのを修正。             2.航跡、イベントマーク、目的地で、完全にデータが空の状態から              データを追加した場合、保存できなかった。             3.緯度経度のN,Eの入力の手間を省いた。 【動作確認機種】 IBM PC/AT互換機 Pentium4 2.5GHz 【動作確認環境】 Microsoft 日本語 Windows 2000 ・今後の機能追加予定  簡易な地図上にデータを表示し、マウスで指定、編集できる機能  緯度経度表示の度分秒換算表示、及び入力  イベントマーク8000点などの、容量制限を超過した場合の警告   ・最後に ・著作権は作者が保持しておりますが、本プログラムの使用による如何なる損害についても、作  者は責任を負いません。貴重なデータは、編集前に必ずバックアップされるよう、お願いいたし  ます。 ・E-mailでの質問、要望などは以下までお願いします。  不二ロイヤル 第一開発部 船橋 壯吉 FUNAHASHI_Sokichi@royal-kk.co.jp  不具合が発生した場合はできるだけ、状況を詳しくお知らせください。 ・動作環境  パソコンのメーカー及び機種名  Windowsの種類  メモリー容量、ハードディスク容量など ・お客様のお使いの弊社製品型番   シリアルNo.   プログラムバージョン  以上